(開講時間帯にちょっと間違いが。。。。。)
大学の地域貢献の一環として神戸外大では、オープンセミナーが実施されています。
場所@学園都市:神戸外大キャンパス A三宮:神戸国際協力交流センター
前期と後期にわかれそれぞれ語学、教養の複数講座が開講されています。詳細は神戸外大のHPを。
今日は「中国の環境問題について考える」の第1回でした。ぜひ学びたいと思っていましたが、事情で4回のうち2回しか参加できないので申込せず今日が来てしまい、でもやっぱり少しでもと遅れて201教室に飛び込みました。
櫻井先生の第1回目のテーマは「中国の大気汚染の現状と対策」となっていましたが、第2回目の「水質汚濁・土壌汚染の現状と課題」が中心だったようです。(冒頭に説明があったかもしれません)
たくさんの写真と地図を用いて大変わかりやすくお話しされました。

(1)東(沿岸部)から西(内陸部)への「公害輸出」(移動)がされていること。
そのために貧しい農民層が一番の被害者になっていること。
(2)広東省の国有鉱山からは、日本の足尾銅山の3倍以上の汚染が広い大地で起きていること。
(3)准河流域の2000年末までのクリーンアップキャンペーン終了後は再び“The river runs black.”
「河は黒く流れる」となった写真も見せていただきました。
(4)後半は「大気汚染」→「pm2.5」のことになり、政府の「軽微な汚染状態」発表が、北京のアメリ カ大使館による測定値公表により覆されたこと。今ではリアルタイムで「AQI China」で知るこ とができること 。
(5)がんの発生率が異常に高く、患わっていた村長さんは2回目の訪問では亡くなっていたこと。
(6)それでも(どうしたらなくせるか?)→「汚染がなくなるのは山で鉱石を取れなくなった時だ」
(訴えないのか?)→「あなたは父親を殴れますか」が村民委員会幹部の答えだったこと。
その他たくさんの事を教えていただきました。
かって、1株株主になり水俣病の問題に関心を持っていました。その頃の日本の企業や政府の対応を思いだし、当時者が声を挙げ、それを支援するということは今の中国ではさらに難しいことだろうと感じました。